お知らせ

平成28年5月30日(月)17:00~ 北海道大学学友会館フラテ大研修室において第1回北海道大学胆膵腫瘍フォーラムが開催されました

第一回北海道大学胆膵腫瘍フォーラム:
Marco Del Chiaro准教授講演会・川沿山荘でのWelcome Party

2014年英国に留学していた私は、英国サウザンプトンで行われた国際膵臓学会・欧州膵臓学会に出席しました。そこで一人の外科医に注目します。その外科医は膨大な囊胞性膵腫瘍のデーターを欧州中から集めて解析し、手術適応・自然史など、多角的な視点からいくつもの報告をしておりました。こいつ出来る!!早速夕刻に行われたレセプションで話しかけ、知り合うことができました。その外科医がスウェーデン・ストックホルムにあるカロリンスカ研究所大学・膵臓外科チーフのMarco Del Chiaro准教授(以下親しみを込めてMarcoと称します)でした。

 それから二年後、2016年6月、Marcoは第28回日本肝胆膵外科学会学術集会に招待講演者として招聘され、初来日を果たすことになります。それを知った私、「大阪まで来たからには、北海道にも来て講演してほしいな・・、大阪から札幌はそんなに遠くないし、たったの二時間で来ることができる所だよ」と、無茶苦茶な依頼をしました。招待を受けるのは栄誉な事だと快諾してくれたMarco、二日前にはウクライナ(キエフ)での講演があり、一泊二日で講演をこなし、一度ストックホルムに戻った後、また遠路はるばる日本まで来る過密スケジュール、かつエコノミークラスでの来日。さぞかししんどかった事でしょう。

 さて来日当日は、搭乗機の到着が遅れ、札幌への乗り継ぎ便搭乗が不安視されましたが、Marco曰く「日本の航空会社の"神対応"がすばらしく、荷物の受け渡し・チェックイン・案内、すべてが世界最速で行われた」ため、無事に予定通りに札幌に来てもらえることが出来ました。
お昼に千歳に降り立った初来日のスウェーデン在住のイタリア人外科医に何を食べさせるべきか・・、さんざん悩んだ末、私達が選択したのは、札幌ラーメン:すみれ本店の味噌ラーメンでした(写真1)。生パスタと似ていておいしかった・・とMarco。本当はどうだったのでしょうか?

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 夕刻、医学研究科フラテ会館大研修室で第一回北海道胆膵腫瘍フォーラムが開催され、我々の手術の紹介の後に、Marcoの膨大な臨床研究のデーターの一部を講演してもらいました。囊胞性膵腫瘍に対する最新のガイドライン・手術適応・手術手技・今後の方向性について網羅的・最先端のお話をいただきました(写真2)。翌日は膵診療に対するディスカッションをしながら、ちょっとした北海道観光に(写真3)。夕刻からバケツをひっくり返したような大雨に見舞われましたが、加藤紘之名誉教授にお招きいただき、加藤先生宅(川沿山荘)でWelcome Partyを開いていただきました(写真4・5)。 加藤名誉教授による手術手技プレゼンテーション・日本刀(模擬刀)披露・などなど。(後にMarcoは、このときに食べたお寿司が最高においしく、皆のもてなしが本当に嬉しかったと述べておりました。)

 翌日Marcoは札幌市内をジョギングしたのち、大阪へ旅立ちましたが、これから先も我々との深い交流を約束してくれました。

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